三条傘鉾振興会で傘鉾製作の現場取材
2012-05-12
三条傘鉾振興会(清水良一会長)へ傘鉾の製作の現場へ取材をさせていただきました。現在の本町2丁目・本寺小路周辺の旧田町の「田町かさぼこ会」(小林乙彦会長)へお伺いいたしました。
三条祭りでは傘鉾コンクールを開き、9つの自治会や企業がざるやかごなどの家庭用品を使い、その年の表す風刺を形にして競い合います。鉾を立てて、その周りを飾って傘のように見えることから傘鉾と呼ばれるようになったようです。
日用品を使うのは祭りが終わると本来の用途に戻せることから、物を無駄にしないという気持ちが現在にも受け継がれています。以前は20を超える団体から出品されていましたが、高齢化と若手の後継者不足によって年々減少しているそうで、先はどうなるかわからないという事を聞きました。
傘鉾の製作はゴールデンウィーク明けから開始しているそうで、大体は平日の夜の7時半から10時くらいまで作業しています。昔はまだ慣れていなくて、4月の終わり頃から始めていたそうです。製作に携わる人は職種関係なく50歳から60歳代が多く、それぞれが意見を出し合いながら形になっていく様子がとても参考になりました。
15日朝に八幡宮境内の本殿脇で傘鉾コンクールが開催され、受賞後は大名行列の後方に参加します。当日はぜひ作品を見ていただき、若い世代の方にも興味を持ってもらって受け継がれるようにしていきたいです。
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